わたしとあなたは平行線

学生がかいています。

『あなたのことはそれほど』 第五話を見ました。

いくえみ綾さんの原作、登場人物全員くるってる!東出が怖い!イライラ度MAX!!など巷で話題ですが、かくいう私も第一話からかかさず見続けている1人です。

 

サブタイトルは「わたし、二番目に好きな人と結婚しました。」

やらしいですね~これ。不穏な雰囲気がぷんぷんします。

 

その名の通り、波瑠が演じる主人公美都(みつ)は、中学時代、初恋の相手である有島君と結ばれることを夢見ていましたが、ある日、占い師に「二番目に好きな人と結婚しなさい」と言われたことを理由に、「いい人」の具現化のような男性、東出昌大が演じる良太と結婚します。そして、お互い大人になった数年後、有島君と偶然再会し、不倫が始まるのです。

 

波瑠がクズすぎ!など巷で噂されていることは置いといて、私が言いたいのは、

東出さんの演技が下手!!!

 

こんなこと言うのも失礼なんですが、というか東出さんの記憶って『霧島、部活辞めるってよ』と『ごちそうさん』くらいしかないのですが、あれ?こんな演技下手だったっけ?って感じなんです。もともとそんな演技派のイメージもなかったのですが、でもここまで下手なイメージもなかった。

 

まあ確かに東出さんの役、とても難しいとおもいます。もともとは、柴犬みたいに美都のことだけを一途に愛している、まさに「いい人」の具現化みたいな人物なのですが、美都の不倫が発覚した瞬間それは狂気に変わるんですね。結婚記念日に「(プレゼントは)みっちゃんを(不倫していても)一生愛し続けることです」というくらいです。けど言いたいのが、その狂気的な笑顔が下手!!!一応怖くはあるんですが下手!!!!表情といいセリフといい、なんか堅いんですね。

 

五話はそんな良ちゃんの狂気さがMAXになる回でしたが、正直笑ってついていけませんでした。大丈夫か!!東出さん!!という感じ。

 

 

まあ、でもきっと来週も見ます。東出さんのそのちぐはぐさに心をつかまれている私がいますので。あと何気に「俺、全部知ってるんだぜ?」みたいな顔を終始している山崎育三郎さんもうざくて好きです。

 

あとめっちゃむかつくって言われてますが、というか、めっちゃむかつくんですけど、でも!!!波瑠さんマジ綺麗!!

色白で細くて目が大きくて透明感があって…きれいな波瑠さん見たさに見続けているところもあります。

 

 

とまあこんな感じで、けなしたりほめたりしましたが、出演者のみなさんだけでなく、内容もW不倫とその復讐劇という実際では経験できないとても面白いものですので、ぜひ見てみてください。野次馬的感覚という一番気持ちいい状態でいることができますよ。

 

 

 

 

シン・ゴジラを見ました。※ネタバレ注意

昨年のヒット作といえば、「君の名は。」に続いて「シン・ゴジラ」ですよね。

監督は「エヴァンゲリヲン」シリーズで有名な庵野秀明。キャストも豪華で約12年ぶりのゴジラシリーズということで公開前からものすごい話題でした。

ちなみに、賛否両論ありますが映画界からの評価も高く、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞、キネマ旬報社の日本映画ベストテンでは第2位にランクインしています。

 

 

さて、ストーリーの話をしましょう。この映画は、

もし現代日本にゴジラが出現したら

というお話です、簡潔に言うと。というか作品名のとおりですね(笑)

 

 

ゴジラが突然出現するところから始まります。しかし、もちろんこの世界の人間はゴジラという生物を知らない。もはや突然出現してきたものが生き物であるということでさえはじめは信じようとしません。矢口(この作品の主人公、長谷川博己さんが演じてます)がこれは巨大不明生物ではないでしょうか?と投げかけても、総理は

「そんなものいるわけないだろ!」と一喝。上司の赤坂(竹野内豊)にも白い目で見られてしまいます。

 

事態を穏便に済ませようと政府の人間はこれは爆発みたいなことだ言いますが、みているこっちからすると、割と滑稽に思えてきます。わたしたちは、はじめからこの世界にゴジラが出現することを知っている、いわばスクリーンの中の世界では神のような視点で見ているのですから当然なのですが、そこは映画の罠というか、面白いところだと私は感じました。

 

さて、この映画を見続けていくと思うことがあると思います。

官僚たちが何を言ってるのか全然わからない!

 

そう、ゴジラの出現によって、総理はじめ官僚たちは何度も会議を開き対策を練っていくのですが、これがまあ早口。やたら早口。しかも専門用語のような難しい言葉を高速に並べていくので、もうこちらの頭はしっちゃかめっちゃか。まあ早急な措置が求められている状況下ですから早口当たり前ですし、緊迫感も出てていいと思うんですが。しかし全然ついていけない。

 

でも安心してください。何を言っているかわからなくてもストーリーについていくのには支障ありません。おそらく制作側としてはあえてこうすることで、日本の政治システムの面倒くささを皮肉っているのでしょう。

 

その証拠に、官僚内でのこんな会話がちょくちょく挟まれます。

「会議を開かないと動けないことが多すぎるな」

「効率は悪いがそれが民主主義だ、民主主義の根幹だよ」

「しかし手続きを踏まないと会議も開けないなんて…」

 

戦後に制定されて未だ改正が進んでいない憲法や法律にしばりつけらて対策に手個づっているのも印象的です。中でも実際の法律文を画面いっぱいに表示するのはとても象徴的なシーンでした。かっこいい!

 

さてさて、物語中盤にさしかかると、この作品一番の展開がやってきます。

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これですね。拾い画ですが。この前に自衛隊が滅茶苦茶に爆弾攻撃を仕掛けるんですが、それが何一効かない。そして終いにはまさかの放射線を吹き出してしまうんです。

 

これにより、ゴジラの生態がどんどん明らかになっていきます。

さて、ここで考えてほしいのは、

なぜ、現代に「シン・ゴジラ」という作品を作ったのか?

ということです。ゴジラの動源はなんと核分裂によるものでした。体の中で何度も核分裂をおこし、それをエネルギーとしていたのです。

 

そこで想起されるのが、

東日本大震災

です。原発放射能…今もなお解決していない問題です。

東日本大震災が起こったのは今から6年前の2011年。ここでゴジラが表象しているのは、人間が到底抗うことができない、自然災害というものなのかもしれません。自然VS人間。こんな構図も現れます。

 

そして、ゴジラ出現に米国やその他かつての列強国も黙っていません。(石原さとみの大げさな英語がうざったいけどそれもキャラがたっててよし)

核兵器レベルの生物には核兵器を、ということで、東京の中心地に原爆を投下することを世界連合軍は決定してしまいます。世界VS日本という構図まで浮き上がってくる。

ゴジラより怖いのは私たち人間ね」

というセリフがありますが、まさにその通りです…。

 

原爆によりゴジラを撃退する…太平洋戦争下での広島・長崎への原子爆弾投下をも

想起させます。これでなぜこの映画が今、日本でつくられたのか明確になったと思います。

その証拠に、日本人の祖母を持つ石原さとみも、世界連合軍が原爆投下を検討しているという話をきいて、かつての悲惨な歴史的事実を懐古します。と同時に実際の原爆投下後の焼け野原になった広島の写真が挿入されます。よく戦争映画とかで使われる手法ですよね。これは戦争映画だったのか?と一瞬目を疑いました。

 

 

 

最終的に矢口たちは世界連合軍の力を借りことなく、原爆を使うことなく、ゴジラを凍結させることに成功します。またこの彼らのプランが無人在来線爆弾っていう夢のあるものなんですが…このことについては沢山の人がかいているので言及するのは控えておきましょう。

 

 

「日本はまだやれる、そう思うよ。」

これは矢口のセリフなのですが、これこそが庵野さんの伝えたかったメッセージなのかもしれません。

 

しかし、最後に言っておきたいのが、このゴジラ

感情表現が何一つないんですよね。

 

他のシリーズの作品だと、女性と結ばれたり、人間を助けようとする描写があったり…余談ですが、最近公開された「キングコング、髑髏島の巨神」もそうです。

ですから、なぜゴジラが日本を侵略しようとしているのかわからないんですよね、ゴジラ側の気持ちが全く読み取れない。そこが少し引っかかります。まあ、ゴジラを自然災害とみたてるには仕方ないのかもしれませんが。

グリーンマイルを見ました。

途中まで。

 

いやね、これ黙っておこうかとも思ってたんですが、まあ途中までしか見てないものにあたかも全部見ましたみたいな顔してレビューなんて書けないなと思いまして。こうなったらはじめから開き直ってやろうかなと。

だからまず言っておきました。

 

でもあれですね、これ、グリーンマイルをすべて見終えた方が、「どんな考察があるのかな~」みたいな気持ちでこのページにきちゃったら(ありがとうございます)何の役にも立ちませんね。ゴミくずですね。このブログ。なので全編見たらまた更新しようと思います。すみません。

 

 

途中まで見たなりの感想を書きますね。「グリーンマイルを見てブログを書く」というのは学校の課題なのでとりあえずブログはかかないとならないんです。

 

とりあえず主演のトムハンクスがかっこいい。若い頃いいな~

ここで最近のトムハンクスの作品「ハドソン川の軌跡」と見比べてみましょう。

 

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うわ〜〜〜かっこいい。

若い頃もいいけど、白髪と白ひげのトムハンクスもめちゃくちゃかっこいいですね。

ちなみにわたしは今の方が好みです。というか、看守役とパイロット役で衣装が少し似ているのが面白いですね。見比べるのに最適です。



さて、ストーリーの話にいきましょうか。


まず言いたいのが、

オープニングがかっけえ!!!



この演出はいいですね。よくあるっちゃよくあるんですけど、にくいなあ。やっぱりすごいと思わされてしまう。

男達が必死の形相で銃を片手に走ってるんですが、それがスローモーションになっていて、こちらかは何が起こっているか全くわからない。少し不気味な音楽が流れて、真っ暗闇の中男がよくわからない名前を呼ぶ声が聞こえて…ちょっとこちらもハラハラしてしまうんですが、そのネタバレが30分後にされます。



なるほど!それだったのか!という感じ。

はじめのは大男の犯罪シーンだったんですね。それをあえてオープニングに持ってきたことで、この物語がそれを主軸にして進んでいくことがわかります。

監督は私たちにまずこの作品をどういう見方をしてほしいのか提示してくれます。これはとてもわかりやすくていいのですが、逆に言えば、わたしたちの見方を束縛し、監督がしてほしい見方で見て、言ってほしい感想を持ってしまいます。


これは罠ですね。(わたしの勝手な考えですが)

では、これにひっかからないようにするにはこの作品をどう見ていけばよいか。




次回はそれについてかいていこうと思います。全編ちゃんと見ます。